ケミカル製品

電解処理（電解研磨）とは…？

ステンレス鋼の焼け取り・研磨を目的とした表面処理の方法として、次の方法があります。

電解液ステンケヤ／電解装置エレファイナーの使用方法

ステンレス鋼の表面処理方法

電解液（ステンケヤ）について

電解液ステンケヤは、ステンレス鋼表面の溶接焼けの焼け取り・研磨を実現させます。また、電解処理（電解研磨）後、ステンレス鋼表面に安定した不動態被膜を形成することにより、金属表面の耐食性を向上させることが出来ます。

対象：

ステンレス鋼溶接におけるビードの焼け取り、酸化スケールの除去処理

ステンレス鋼表面の研磨処理

特徴：

・迅速な焼け取り・研磨処理が可能です。

・焼け取り・研磨作業中の不快臭が、大幅に低減されています。

・焼け取り・研磨後に安定した不動態被膜を形成し、表面の耐食性を向上させます。

・焼け取り・研磨後の廃液中において、発がん性が懸念される6価クロム化合物対策をしています。

ステンケヤの種類と特徴

ステンケヤ（1L）

ステンケヤ中和剤

弱酸性電解液（ステンケヤA-1等）を用いて、電解処理（電解研磨）した後、容易に中和処理することが出来ます。この処理により、鋼材表面が酸性液体によって、浸食されること（例：白ボケ等）を防止します。

電解処理装置（エレファイナー）について

エレファイナーは、ステンレス鋼表面の溶接におけるビードの焼け取り、酸化スケールの除去処理、表面の研磨処理を目的とした電解処理（電解研磨）専用の電解装置です。

対象：

・ステンレス鋼溶接におけるビードの焼け取り、酸化スケールの除去処理

・ステンレス鋼表面の電解研磨処理

特徴：

・小型、軽量タイプかつ、大容量の出力電流 （最大30A）の為、効率の良い電解処理（電解研磨）作業ができます。

・入力電源は、単相　85V～240Vに対応します。

・交流、直流、パワフル^※1の3種類の設定電流を選択できます。

・適正な出力電圧の調整可能です。

・過電流対策回路が搭載されている為、スパーク痕の発生を抑えた綺麗な仕上がりができます。

・通電中表示灯で、電解処理（電解研磨）作業中の通電状態を確認できます。

※1『パワフル』とは、弊社における交直重畳法（こうちょくちょうじょうほう）の呼称です。

酸洗剤（タセト ニューブライト）

タセト ニューブライトは、ステンレス鋼の溶接および熱処理の際に発生する酸化スケールを素地を損耗することなく、短時間で効率的に除去できる１液性の酸洗剤です。

酸洗剤（タセト ニューブライトDP）

タセト ニューブライトDPは、二相ステンレス鋼の溶接および熱処理時に発生する酸化スケールを除去できる液性の酸洗剤です。

用途：ステンレス鋼の溶接および熱処理時に発生する酸化スケールの除去

対象：二相ステンレス鋼

特徴：

• ・1液性ですので、作業が簡単です。
• ・素地を損耗せず、仕上がり綺麗です。
• ・酸化スケールの除去だけでなく、酸洗力が強く、短時間で脱スケールが可能です。
• ・ステンレス鋼に有害な塩素イオンを含まないので、素材の腐食等悪影響が少ない。
• ・酸洗いだけでなく不動態化処理も同時に行われます。